つまみログ

徒歩とか

iPadにTeXLiveを突っ込んでLaTeXを書く

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こんにちは、つまみ(@TrpFrog)です。


この間までTestFlightで公開されていた、iPadでシェルを動かせるアプリiSHが先日正式リリースされ、App Storeから誰でもインストールできるようになりました。

iSH自体は「iPadでプログラミングができる!すげー!」という話で読んだことがありますが、ふとこんなことを思いました。

iPadC/C++が動くならLaTeXも動かせてもいいのでは……?」

そう思いやってみたところ、なんとあっさりできちゃいました!やったー!

しかもこの方法ではコンパイル時のインターネット接続が不要です!最高!今すぐやりましょう!ということで、この記事ではiSHのインストール、apkの導入方法、TeXLiveの導入方法について説明します。

 

 

iSHをインストールする

まずiSH Shellをインストールします。特殊な手段は必要ありません。App Storeからインストールしてください。

iSH Shell

iSH Shell

  • Theodore Dubois
  • 開発ツール
  • 無料

apps.apple.com

 

apkを導入する

App Storeで配布されているiSHにはapkが存在しません。とりあえず、設定からファイルシステムをバックアップしたあと、次のサイトを参考に導入してみてください。英語ですが開けばわかると思います。

2020年12月19日追記

バージョン1.1からapkが内蔵されるようになったみたいです(https://github.com/ish-app/ish/wiki/iSH's-built-in-APK)。しかし、どうやら現時点でCommunity Packageが有効化されていない(?)らしく、TeXLiveのインストールができません。

Known issues

  • We forgot to include the community repository in this version. We will fix this in the next update. Workaround: echo 'file:///ish/apk/community' >> /etc/apk/repositories

もし apk add texlive-full が効かなければ、上のようにコマンドを入力した後、iSHを再起動することでインストールできるようになると思います。

 

github.com

 

TeXLiveをインストールする

apk add するとさまざまなものを導入できます。今回は次のコマンドを叩いてTeXLive本体をインストールしましょう。

apk add texlive-full

エディタも同様の手順でVim/Emacsをインストールできますし、TextasticなどのiPad向けエディタを使う方法もあります。またbashzshも導入できるのでシェルを変えたい方を入れると良いかもしれません。

ちなみにTeXLive単体を入れようとしたらなんかコケたので、fullを入れた方がいいと思います。

 

TeXファイルを作る

普通にVim/Emacsなのでファイルを作ってしまいましょう。Textasticなど外部のエディタを使うつもりの方は、ファイルを開く→iSH→/rootなどを指定すれば良いでしょう。フォルダが開けず、ファイルのみ指定可能の場合は一旦iSHで

echo 'Hello!' > main.tex

などすれば良いです。

 

TeXファイルをコンパイルする

インストールが完了したらPCでやるように

platex main.tex
dvipdfmx main

してコンパイルしましょう。すると同じ階層内に main.pdf ができているはずです。

ファイルの閲覧は標準でインストールされているファイルAppを使えば良いです。

 

 

正直記事にするほどでもないぐらい簡単な内容でしたが、iPadLaTeXを使いたい方に届けば嬉しいです。この方法を用いる場合、TeXPadのように日本語文書をコンパイルするためにわざわざインターネットにつなぐ必要がなくなります。もしLaTeXを動かすためだけにノートパソコンを持ち運ぶことがあるのならば、選択肢の一つとしてiPadが増えることになるでしょう。*1

iPadで素敵なLaTeXライフをお過ごしください!

おわり 

*1:iPhoneでもできるけど厳しそう